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アメリカで乳がんと生きる

松井真知子　著
朝日新聞社 / B6版261p / 2000.2

価格 : 1,680円

とにかく手にしてほしい一冊。松井真知子さんの生きる姿から、治療に対して、医療制度に対して癒しについて、ケアとは、生と死、母子の関係、パートナーとの関係についてなどなど、さまざまなことを考えながら、「自分らしく生ききる」ことへのヒントに出会える一冊。

「死への準備」日記

千葉敦子　著
文春文庫 / 文庫版205p / 1991.5

価格 : 490円

18年前の初版を、友人の勧めで読んだ私は、働く女性の大先輩である千葉敦子が、憧れのNYで病気と共存しながら、自立して仕事を続けている事実に、感銘を受けた。私も、自立した一人の女性として、仕事して行きたいと思った。そして今、同じ乳がんという病気を経験し改めてこの本を手にし、千葉敦子の強さに改めて感動すると共に、内に秘めた不安ややさしさをほんの少し、共有できたような気がしている。（宍戸）

再発後を生きる

イデアフォー　
三省堂 / B6版253p / 2003.10

価格 : 1,470円

21人の乳がんを再発した方々の、自分と自分の治療を見つめる真摯な目がここにはあります。年齢も、生活環境も、生きてきた背景も全く違う、それゆえ「再発」というひとつの言葉ではくくれない物語が、それぞれの言葉で語られます。その中で共通しているのは、ひとりひとりが自然体で立ち、「自分らしくありたい」「自分らしく生きたい」と願う姿勢。その凛とした姿に心を打たれます。

おっぱいがたいへん!!―まんが乳がん治療日記

さかいひろこ　
日本放送出版協会 / B6版207p / 2007.3

価格 : 1,260円

告知をされた瞬間から、乳がん患者はめまぐるしい日々を送ります。告知のショックもさめやらぬうちに、パニックになりながら医師の話を聞き、情報を集め、治療方針を決め、治療のための体制をととのえ、いろいろなものを抱えながら治療を始めていきます。そのばたばたとあわただしい「たいへん!!」な日々が、とてもわかりやすく、なおかつリアルに描かれている本です。リアルとは言っても悲壮感はなく、かわいい（ご本人そのまんまの）キャラのマンガならではのとっつきやすさに、「ああ、私もこんなことあった！」と親近感がわくでしょう。間に挿入されている治療についてのコラムも簡潔でお役立ちものです。作者のさかいさんはVOL-NEXT「がん患者生活コーディネーター」一期生。弊社スタッフもマンガキャラで登場しますので、探してみてくださいね。

がんとつきあうためのＡＢＣブック―My ABCs of Cancer Healing

金子いずみ　
新風舎 / B6版175p / 2004.12

価格 : 1,680円

「ABCブック」とありますが、これは用語集ではありません。子供のための「あいうえおの本」のような、やさしい趣の本です。「A：Amazing Grace（恵みの発見）」「B：Breathe Deeply（深く息をしよう）」というように、乳がん患者による穏やかな目線のエッセイが、アルファベット順の並びで綴られています。がんと生きる人が、日常のなにげないできごとや日々のささやかな喜びを、ひとつひとつ、心の引き出しに大事にしまっていけるようなエッセイ集です。