主な症状など |
下痢は、抗がん剤が腸の粘膜を損傷することにより起きます。程度には個人差があり、単に軟便になる人もいれば、水様の状態で脱水症状を起こす人もいます。また、腹痛を伴う場合もあります。
便秘は、腸への排便のための神経伝達が遅れ、便が腸を通過しにくくなるため起きます。制吐剤(カイトリル等)は腸管運動を抑制しますので、便秘がひどくなる場合があります。可能であれば水分を多く摂取して便をやわらかくします。 |
医学的対処法 |
下痢には、市販の整腸剤を服用するように勧められることが多いです。
抗がん剤治療中の下剤は、原則として医師が処方します。制吐剤を点滴後および服用している間は、下剤を続けて服用していたほうが症状は緩和されます。 |
注意すべき症状
===通院日を待たずに受診しましょう=== |
・錠剤の5-FUを服用していて、1日に2回以上の液状便が出るとき
・1日に5回以上の下痢を繰り返し、市販の薬で症状が治まらないとき
・通常毎日排便のある人が3日間、通常2〜3日に1回の人が5日間排便の無いとき
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