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乳がんと治療の基礎知識
乳がんと診断されたら、しばらくは、気持ちの整理をするのも大変かもしれません。しかし、そんな中でも手術や治療は進んでいきます。乳がんは、ほかの部位のがんと比べ、治療後の経過が良いといわれていますし、治療法も日々進歩しています。自分の病気や治療について、正しく理解し、知識や情報を得ながら、納得して進む一歩一歩が、あなたの安心へとつながるはずです。

乳がんの基礎知識  乳がん治療のいろいろ  治療方法の選択

乳がんの基礎知識
乳がんの発生と広がり

乳房図乳がんは、乳腺(乳管や小葉)にできる悪性腫瘍です。
乳腺の上皮細胞の遺伝子に、何らかの原因で障害がおき、それが積み重なってがん化します。さらに、この増殖や発育を促進するのが、乳がんの場合は、女性ホルモン(エストロゲン)です。
このため、エストロゲンに長くさらされる状態が続くと、乳がんのリスクが高まるといわれています。


非浸潤がんと浸潤がん

乳房図発生したがんは、初め、乳管や小葉の中にとどまっています。この段階は、「非浸潤がん」といわれ、しこりを触れない早期がんです。
それが、「基底膜」を破り、周囲の正常な組織に浸潤していきます。こうなると「浸潤がん」になります。

がんの転移さらに、浸潤がんは、乳管・小葉を破り、外に出きます。
間質や脂肪、わきの下のリンパ節(腋窩リンパ節)、血管へと広がります。
血液やリンパの流れにのって、乳房から遠く離れた臓器(骨、肺、肝、脳など)にまで運ばれていきます。これを「遠隔転移する」といいます。



乳がんの病期(ステージ)

がんの大きさや広がり具合、進行を示すものを「病期」(ステージ)といいます。
視触診とマンモグラフィ、超音波などの画像診断から、

  1.しこりの大きさ(T)
  2.リンパ節への転移の有無(N)
  3.多臓器への転移の有無(M)

を、総合的に判断し、がんの広がりや進行をみます。0期〜IV期までに分類されていて、進行度がわかります。I期までが、「早期乳がん」です。



乳房図術前の診断は、あくまでも「予測」です。乳がんの進行度は、正確には、手術後の病理結果によって決定されます。しかし、これからの治療の方法を考えるときに、大切なことですから、これまでの検査でわかっていることを、ドクターにしっかり聞いて、自分でも確認しておきましょう。

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乳がん治療のいろいろ
乳がんの主な治療

乳がんの主な治療としては、以下のようなものがあります。




局所療法、全身療法

治療の種類乳がんは、乳管の膜を破ってしまうと、比較的早い時期から、リンパ管や血管に入り、リンパや血液にのって全身に流れ、遠隔転移を起こしやすいといわれています。
そのため、乳房の中のがん細胞に対する治療、いわゆる「局所療法」と、乳房以外に存在するかもしれないがん細胞に対する治療、いわゆる「全身療法」があります。


局所療法・・・手術、放射線治療

局所療法には、手術、放射線療法があります。

<手術>
手術で、乳房内のがんの病巣を取り除いてしまうことが、基本になっています。 手術は、胸の筋肉−大胸筋から大きく切除する方法から、できるだけ、小さく切除して、乳房を残す方法へと変わってきています。 現在、乳房温存手術が、半数以上を占めるようになりました。

参照:詳しくは、「治療1 手術」のページをご覧ください。

<放射線治療>
乳房を残す手術では、乳房内に目に見えないほどの微小ながん細胞が残っているかもしれないので、放射線治療で、乳房に外から高エネルギーのX線をあて、がん細胞の増殖を抑えたり、死滅させたりします。また、再発・転移部位にも放射線照射が行なわれることがあります。

参照:詳しくは、「治療2 放射線療法」のページをご覧ください。


全身療法・・・薬物治療(抗がん剤・抗ホルモン剤治療)

<化学療法(=抗がん剤治療)>
抗がん剤で、繰り返しがん細胞を攻撃し死滅させる治療です。ほとんどの場合、化学療法は外来で行われます。効果と副作用、患者の生活スタイルなども考え合わせて治療計画を立てます。
なお、手術をする前に化学療法を行い、はじめに腫瘍を小さくして、乳房温存術を行なうこともあります。(術前化学療法)

参照:詳しくは、「治療3 化学療法」のページをご覧ください。

<ホルモン療法(=抗ホルモン剤治療)>
乳がん細胞の発生、増殖に関わる女性ホルモン(エストロゲン)を作るのをおさえたり、エストロゲンの働きを抑えたりして、がん細胞の増殖を阻みます。飲み薬や注射があります。長いスパンで、治療が行なわれます。

参照:詳しくは、「治療4 ホルモン療法」のページをご覧ください。

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治療方法の選択
治療を決めていく目安

治療の組合せやスケジュールを決めていく目安となるのは、次のようなことです。

<手術方法を決める目安となるのは・・・>
しこりの大きさ、位置、乳管内の広がり、リンパ節転移の有無など

<術後の治療法を決める目安>
治療の種類手術で切除したがん細胞の病理結果から、次のようなことを目安にし、さらに患者の生活スタイルや価値観なども考え合わせながら、医師とのインフォームド・コンセントの上に治療計画が立てられます。

<標準治療について>
治療方針や内容を決める際に、根拠に基づいた標準治療を知っておくと安心です。日本では、まだまだ、乳がん診療に地域差や医師による違い、ばらつきがあるからです。世界的なスタンダードや日本乳癌学会が示す指針も参考にしましょう。
(がん患者サービスステーションTODAYの内容は、標準治療のガイドラインに基づいて作成されています)

参照:「治療のためのキーワード」のページをご覧ください。




診断から治療方針決定まで

乳がんと診断がついてから、治療方針を決定し、治療を開始する間は、気持ちの整理もなかなかつかないかもしれませんが、自分の治療を流れ(フロー)でとらえ、内容を理解することで、安心できることも増えるかもしれません。流れを確認しながら、一歩一歩進みましょう。



この後のページで、それぞれの治療について、詳しくお伝えしていきます。副作用や生活との兼ね合いも考えながら、一人一人にとっての最適な治療を、医師と連携をとりながら見つけていきましょう。

生活上のわからないこと、困ったことなどは、「がん患者サービスステーションTODAY!」の相談室でも質問をお受けしております。

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