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内容の説明Q&A

乳がんと治療の基礎知識(Q&A)
Q1乳がんと診断されました。乳房に傷が入るのは嫌なのですが、手術しか方法はないのでしょうか?
Q2治療法を決めるときに、どのようなことをドクターに確認しておけばいいでしょうか?
Q3ごく早期のがんで「非浸潤がん」と言われました。転移はしないのでしょうか?
Q4手術で悪いところを取ってしまうのに、その後、抗がん剤治療やホルモン治療をするのはなぜですか?
Q5手術のあと、抗がん剤をする人やホルモン剤を飲むだけの人がいますが、何によって違うのでしょうか?
Q6「乳房を全部取るか、乳房を残すか、自分で決めてください」と言われましたが、どちらのほうが再発、転移の心配は、ないでしょうか?

Q乳がんと診断されました。乳房に傷が入るのは嫌なのですが、手術しか方法はないのでしょうか?

A現在、乳がん治療の基本は手術です。放射線照射や抗がん剤でしこり(がん細胞)を取る、という試みがされていますが、今、やっと臨床試験が始まったばかりです。放射線や抗がん剤で、"しこりが消失した"としても、その後、本当にがん細胞がなくなっているのかどうか確かめるために、しこりのあった場所は、放射線照射後、抗がん剤治療後に手術して、確かめられます。
手術の方法は、かなり小さい切除へと変わってきていますが、現在、がん細胞を手術で取り除くことは一般的です。


Q治療法を決めるときに、どのようなことをドクターに確認しておけばいいでしょうか?

A病状はもちろんのこと、治療の内容やこれから起こりうることなどを十分理解しておくことが大切です。ドクターに具体的に確認しておきたいことは以下のようなことです。

  (1)乳がんの性質
  (2)リンパ節などへの転移の可能性
  (3)手術を始め、考えられる治療法
  (4)それらの治療を受けることによって生じるベネフィットとリスク
  (5)それぞれの治療にかかる期間(入院あるいは、外来の通院期間)など

(1)、(2)については術前の診断は、あくまでも「予測」です。乳がんの進行度は、正確には手術後の病理結果によって決定されます。しかし、これからの治療の方法を考えるときに、大切なことですから、これまでの検査でわかっていることを、ドクターにしっかり聞いて、自分でも確認しておきましょう。
また、治療にかかる費用については、病院の「医事課」などの窓口に尋ねると良いでしょう。


Qごく早期のがんで「非浸潤がん」と言われました。転移はしないのでしょうか?

A非浸潤がん」は、 がん細胞は、乳管内や小葉内にとどまっていて、理論的には転移はありません。


Q手術で悪いところを取ってしまうのに、その後、抗がん剤治療やホルモン治療をするのはなぜですか?

A乳がんは、乳管の基底膜を破ってしまう(いわゆる浸潤がんとよばれる状態)と、比較的早い時期から、リンパ管や血管に入り、リンパや血液にのって全身に流れ、遠隔転移を起こしやすいといわれています。そのため、手術で、乳房の中のがん細胞を取っても、乳房以外にがん細胞が存在する可能性があります。そのため、乳房以外に存在するかもしれないがん細胞に対する治療として、抗がん剤治療やホルモン治療をする必要があります。


Q手術のあと、抗がん剤をする人やホルモン剤を飲むだけの人がいますが、何によって違うのでしょうか?

A手術後の補助療法については、手術で切除したがん細胞の病理結果と患者さん個々人の生活スタイルや価値観なども考え合わせながら、医師とのインフォームド・コンセントの上、決定されます。それぞれがもっとも良い方法を選択していますので、自分の治療法と他の患者さんの治療法は、比べないようにしましょう。


Q「乳房を全部取るか、乳房を残すか、自分で決めてください」と言われましたが、どちらのほうが再発、転移の心配は、ないでしょうか?

A乳房を残すと、がん細胞を取り残すのではないか、残った乳腺から再発するのではないかという不安をもつ方は多いようです。それらを予防するために、ほとんどの乳房温存手術の場合、残した乳腺に放射線照射を行っています。放射線照射を行うことで、残した乳房への再発率は約35%から約10%へと少なくさせることができます。もちろん、乳房全切除の場合は、乳腺がありませんから、乳房への局所再発はありません。
しかし、生存率に関しては、乳房温存術と放射線照射を組み合わせた場合と乳房切除の場合と変わないという結果がでています。
どちらの方法が、より、ご自分のQOLを維持できるか、よく考えて決めてください。

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