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術後の診察と生活工夫(Q&A)
Q1PETとはどんな検査ですか?
Q2術後2年になりますが、私の主治医は定期的に触診を行うだけで、まったく検査をしません。このまま何もしなくて大丈夫なのでしょうか?
Q3自己検診をした方がいいとはわかっているのですが、ついうっかり忘れてしまうことが多いのですが・・・

QPETとはどんな検査ですか?

APETとは、ポジトロン断層撮影法(Positron Emission Tomography)の略語です。
微量の放射線(ポジトロン)を放出する物質とブドウ糖を合成した薬剤を注射し、薬の分布を使って体の断層写真を撮影します。
がん細胞は、正常細胞に比べて、増殖が盛んで、多くのブドウ糖を細胞内に取り込んで消費します。この性質を利用して、ブドウ糖が他の臓器より多く集まっている場所をつきとめ、「がんや転移」を早期発見します。
PET検査は一度の検査で全身のチェックができることが最大の利点ですが、PETの機械が高額のため、まだ設備のある施設が限られています。機械の性能にも差があるので、どの病院の機械でも同じ精度で写るわけではありません。移された画像の解析も訓練が必要です。従って、現状では、PETとCT,MRIなどを併用してがんの発生を診断します。
2004年4月現在、乳がんを含む12疾患については、一定の要件を満たす場合に保険適応になります。検査費用は3割負担で、約22,500円程度です。

PETの詳細については、本稿のニュースにも掲載しています。こちらをごらんください。


Q術後2年になりますが、私の主治医は定期的に触診を行うだけで、まったく検査をしません。このまま何もしなくて大丈夫なのでしょうか?

A下表はアメリカでの乳がん術後のフォーローアップにおいて、推奨されている検査と頻度です。


1997年ASCOガイドライン
推奨検査 頻度 エビデンスレベル
マンモグラフィー(対側) 毎年 I
症状の問診と触診 術後3年まで:3〜6ヶ月ごと
術後3〜5年:6〜12ヶ月ごと
術後5年以降:1年ごと
III
乳房自己検診 毎月 III
婦人科検診 毎年 III
マンモグラフィー(術側) 毎年 IV
再発症状に関する患者教育   V
※ エビデンスレベルはIが最も信頼性があり、数字が大きくなるにしたがって信頼性が少なくなる。

対側マンモグラフィーについてはエビデンスレベルIで、最も推奨グレードが高いのですが、それ以外はエビデンスレベルがIII以下であまり信頼性が高くはありません。
それに加え、定期検査によって早期に遠隔転移を発見し、治療を開始してもその後、経過に大きな差はないといわれていますので、過度の検査は無駄だという考え方もあります。日本でもこれに従ってあまり検査を行わない医師もいます。
しかし、検査によって何もないことを確認し、安心を得るのも患者によってはたいへん意味のあることです。また、骨転移などの発祥部位によっては、早期発見により、骨折等を防ぎ、QOLを高めるこという利点もあります。
患者一人ひとりの考え方はそれぞれ違いますので、あなたがどうしても心配だと言うのであれば、主治医に検査をお願いしてみましょう。
また、体調に変化のあるときは、主治医に申し出て検査を受けましょう。


Q自己検診をした方がいいとはわかっているのですが、ついうっかり忘れてしまうことが多いのですが・・・

A乳がんを意識して自己検診でチェックするのは、生理が終わって2〜3日後が適しています。閉経後は、1ヶ月に一度、自分で日にちを決めて行いましょう。(誕生日の日など、覚えやすい日がよいでしょう)。

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