PETとは、ポジトロン断層撮影法(Positron Emission Tomography)の略語です。
微量の放射線(ポジトロン)を放出する物質とブドウ糖を合成した薬剤を注射し、薬の分布を使って体の断層写真を撮影します。
がん細胞は、正常細胞に比べて、増殖が盛んで、多くのブドウ糖を細胞内に取り込んで消費します。この性質を利用して、ブドウ糖が他の臓器より多く集まっている場所をつきとめ、「がんや転移」を早期発見します。
PET検査は一度の検査で全身のチェックができることが最大の利点ですが、PETの機械が高額のため、まだ設備のある施設が限られています。機械の性能にも差があるので、どの病院の機械でも同じ精度で写るわけではありません。移された画像の解析も訓練が必要です。従って、現状では、PETとCT,MRIなどを併用してがんの発生を診断します。
2004年4月現在、乳がんを含む12疾患については、一定の要件を満たす場合に保険適応になります。検査費用は3割負担で、約22,500円程度です。
PETの詳細については、本稿のニュースにも掲載しています。こちらをごらんください。
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